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Finale よろず相談室
画像貼り付け機能を持った掲示板です。Finaleに関する質問や情報交換に利用してください。Finale を離れた楽譜一般に関する話題もOKです。初めてご利用される方はこちらを必ずご一読ください。読まないで投稿する困った人は放置です。
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いつもお世話になっております。こちらはWindow10、Finale26.3.1.518を使用しています。さっそくですが、お知恵をお借りできませんでしょうか。写真の様に、発想記号で符頭が(X)の8分音符を作成したいのですが、何か良い方法はありませんでしょうか。
発想記号でKousakuのキャラクタでそのまま使える物はないので、複数のキャラクタを組み合わせてみたのですが、@「文字」で作成、A「図形」で作成それぞれ試してみたのですが、@棒と旗が離れすぎてしまうA作成画面ではうまく作成したつもりでも、楽譜に配置してみると棒が符頭に対し微妙に中心(または符頭の右端)からずれてしまうと言った具合で、上手くいきません。何か良い方法はないでしょうか。お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願い致します。
発想記号上でテキストとしてフォントのキャラクタを合成したい場合、キャラクタごとに改行し、横方向はスペースのポイント数で、縦方向は行送りの量やベースラインを微調整すれば不可能ではありません。ただ、トライアンドエラーで調整することになるので、大変な労力を必要とします。こういう場合は、いっそのこと一旦グラフィックとして書き出し、グラフィックとして貼り付けたほうが手っ取り早いです。まず、五線を非表示にした状態で音符を作成し、グラフィックメニューの「選択範囲のグラフィック出力...」で書き出します。
発想記号として利用するなら、新規作成で図形として先ほど書き出したグラフィックを取り込めばよいのです。残念ながら、Finaleにはインライングラフィックの機能はなく、通常のテキストとグラフィックを一つの発想記号として扱うことはできないので、もしテキストを伴う場合は、それぞれを合成してください。
ありがとうございます、お教え頂いた方法で作成出来ました。おっしゃる様に、私も最初は発想記号ツールで調整していたのですが、お教え頂いた様にグラフィックとして書き出し、貼り付けの方が容易ですね。大変助かりました、ありがとうございます。
皆様 いつも参考にさせていただきありがとうございますさて、今困っていることがありご教授いただけないかと思い投稿させて頂いております添付の画像のように赤の四角で囲ったようなヘ音記号とト音記号が一つの五線の中に同時に記載したいのですが、どのような方法を用いればよろしいのでしょうか?色々考え、調べましたがなかなかうまいこと行きません是非ともご教授願います
こちらをご参考にしてください。http://finale-hossy.sakura.ne.jp/finalebbs/finalebbs.php?res=6367
僕の検索方法が悪かったようですね。とても助かりました。試してみます
yossyです。win.8.1 FINALE 2012お尋ねしたいのですが先日 Finale 2012 編集等 動作不良に付き アンインストール後 再インストールしたのですが再インストール後 Helpの「version 2012c.r15」ではなく「version 2012a.r15」なっておりましたが再インストール後は バージョンアップの作業が必要なのでしょうか。だとすると 宜しければ『Finale 2012 Version c.r15』に変換する方法を ご教授頂けますでしょうか?是非 よろしくお願いします。
下のページよりダウンロードしてください。https://www.finalemusic.jp/downloads/updata.php
早速 ご回答 ありがとうございます。室長さまは 最近 Finale どの バージョンお使い ですか過去に 2014使用 いくつかファイル作成で無理やり 2014使いますが全く 動作不良で 難儀してます。Finale 2012と 同じパソコンで使用すると2012ファイルに 悪影響が出て修正に 莫大な時間を要するのでPCを代えて 使用してますが同じパソコンで悪影響の及ばない方法等あるものですか?今後とも 宜しくお願いいたします。
2012を使い続けなければならない理由は何でしょうか?http://finale-hossy.sakura.ne.jp/finalebbs/finalebbs.php?res=7177上記の投稿から堂々めぐりのような気がするのですが、同じことでずっと悩み続けるより、この際、いっそのことマシンごと買い換えて最新バージョンを入れてみてはいかがでしょうか?>室長さまは 最近 Finale どの バージョン>お使い ですか基本的に上のリンクの状況と変わりありませんが、新しいマシンも新調したので、ぼちぼち最新バージョンに移行です。
Finale 25.5Mac OS Big Surシステム環境設定-キーボード-ショートカット、Finale.appを選んでショーカットを追加。この時点ではFinale上で機能していますが、システム環境設定を閉じて、再度開くと設定したショートカットが消えてしまいます。同じ症状の方や、改善方法などご存知でしょうか?
室長のOSはまだEl Capitanと古いので参考になりませんが、とりあえず、同じショートカットを割り当ててみたところ、特に問題なく機能しています。あちらのフォーラムに該当するトピックがあるかざっと調べてみましたが、見当たりませんでした。そのショートカットの組み合わせに限らず、どのショートカットを設定しても同様なのでしょうか?他のアプリケーションではちゃんと動作していますか?25.5はBig Surでの動作保証対象外なので、その手のトラブルはあるかもしれません。Big Surに対応している26にバージョンアップすれば解消される可能性はあります(保証はできませんが)。いずれにせよ、他の方からの情報も待ってみてください。
室長さま、返信ありがとうございます。Finaleのどのショートカットにしてもシステム環境設定を1度閉じてしてまうと一緒に消えてしまいます。今はとりあえずシステム環境設定を開いたままにしています。他のアプリのショートカットは再度開いても残ったままなので、Finaleだけ消えてしまいます。25.5はBig Sur動作対象外だったのですね。。。しっかり確認しなかったのが失敗でした。すみません。
OSのバージョンがらみのトラブルっぽいので、ここをこうすれば解消するというノウハウは望み薄かも知れません。Finaleは最新OSで発生した問題については最新バージョンでしか対応しない方針なので、メーカーに問い合わせても最新バージョンにアップデートしてくれとの回答しか得られない可能性が高いです。もし、26では問題はなく動作しているとの情報が得られたならば、26にアップデートする検討をしてみる価値はありそうです。
室長さま、何か問題が起こったときに質問できる場を提供していただいているだけでありがたいです。OSの前のバージョンに戻そうかとも考え中です。貴重なお時間をありがとうございました。
win10 バージョン25.5.0.290 です。新しいPCにしてから、musicxmlファイルを読み込むと画像のようになってしまいます。よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。新規ファイルも同様です。既存ファイルは大丈夫なものもありました。初心者なので、「自作の記譜フォント」というものの存在自体を知りませんでした。本当に困っています。よろしくお願いします。
新規ファイルも文字化けしているということは、フォントがちゃんとインストールされていない可能性があります。次のことを確認してください。文字化けをしているファイルを開いた状態で、書類メニューの「記譜用フォントの指定...」を選ぶとフォント選択ダイアログボックスが表示されます。ここのインターフェイスがWindows版と室長のMac版とで同じかどうかの確証がないのですが、フォントリストの最上段に記譜用フォントが固定されているはずで、そこがどうなっているかを確認してください。インストールされていなければ、何かしらのメッセージがあるはずです。できればそのダイアログの状態を貼り付けていただければありがたいのですが……。
Kousaku となっていました。よろしくお願いします。
であれば、こちらをお試しください。https://www.finalemusic.jp/faq/faq.cgi?v=2012070512034351
ご教示いただいた作業はご相談前にやりましたが、状況変わりませんでした。しかし先ほど「記譜用フォントの指定」でMaestroにしたら表示されました!記譜用フォントの指定というもの自体を知りませんでした・・・。ありがとうございました。
アップしていただいた画像をよく見ると、error selecting font "Kousaku", using "Wingdings"と表示されていますね。Finaleは日本語版の25以降でフォントの扱いが変わり、旧ファイルを開いたときなどにフォントのアサインが実際のフォントとズレてしまう問題が発生します。そこのフォントリストをスクロールすると、下のほうにも"Kousaku"があると思うので、それを改めてアサインし直すと、ちゃんとKousakuフォントで表示されるはずです。
ありがとうございます。スクロールしてもKousakuがありませんでした。アンインストールして再インストールがよいでしょうか?
Kousaku以外に、Chaconne、Rentaro、Maestro Wide、Engraverもありませんでした。よろしくお願いします。
Maestroはインストールされているのに、他のフォントがインストールされていないというのは変ですね。もう一度インストーラーからインストールし直してみてはいかがでしょうか?
再インストールで解決しました。ありがとうございました。
macOS Big Sur で Finale 26.3 を利用しています。Finale の楽譜をレーザープリンタ (RICOH SP C740) で印刷したところ添付画像のように,黒がくっきりと印字されない (少し薄い) 感じになります。PDF出力後,黒色部分のRGBを調べてみると(0,0,0) ではなく (35,31,32) と若干グレーがかっているようです。これを Finale 上で (R,G,B)=(0,0,0) にすることはできますでしょうか。やはり Illustrator や有料版の Acrobat を使わないとこのあたりの色編集はできないものなのでしょうか。もしご存じでしたら,お教えていただけますと幸いです。
A で出力したリッチブラックのPDFを、今度はAcrobatで印刷するときに、Acrobatの印刷ダイアログで「グレースケール(白黒)で印刷」にチェックを入れ、再度Acrobat PDF(仮想プリンタ)に出力してみました。すると、リッチブラックはK100に変換されました。Acrobatから白黒指定すればK100になるようですが、プリンターの設定で「モノクロ」と指定した場合にどうなるかは、私には分かりかねます……
最後に、FinaleからCubePDF(フリーの仮想プリンタソフト)に、特に設定せずに出力した結果を載せておきます。初めて気がついたのですが、フォントが出力されている部分(添付画像の符頭部分)はK100で出力されているのに対し、パスが出力されている部分(棒、連桁)はリッチブラックで出力されています。A でも同様の状態になっていますね(微妙に色が違います。今気づきました)。……Finaleの設計ミスでしょうか?
CubePDFにて、出力画面その他>グレースケール にチェックを入れると、フォントもパスもすべてK100で出力されました。OpenTypeも使えるので、現状これが一番まともに使えるかも知れませんね。
上の検証でグラフィックメニューからPDFを作成したとありますが、RGBが0になっていないのはプリントダイアログから直接PDFを出力したほうの結果でした。あらためて検証してみたところ、グラフィックメニューからPDFを作成したほうはRGBは0になっていました。試しにグラフィックメニューからPDFを書き出したものを印刷したらどうなるでしょうか?
ぬやがわさん、いろいろと検証していただき痛み入ります。ただ、ぬやがわさんの環境はWindowsですよね。Macでは従来よりOSレベルでPDF出力をサポートしていて、FinaleはPDFの作成にはOSが用意しているAPIを使えばよく、サードパーティー製のPDF出力ユーティリティーというものを必要としないのです。>添付は、ファイル>エクスポート>PDF で出力したものですが、しっかりK=100の指定になっています。>もっとも、OpenTypeがまともに扱えないので、使い物になりませんが……ええっ、まだそんな状態なのですか?
>上の検証でグラフィックメニューからPDFを作成したとありますが、>RGBが0になっていないのはプリントダイアログから直接PDFを出力したほうの結果でした。>あらためて検証してみたところ、グラフィックメニューからPDFを作成したほうはRGBは0になっていました。>>試しにグラフィックメニューからPDFを書き出したものを印刷したらどうなるでしょうか?グラフィックメニューからPDFを書き出したところ,うまくいきました!(黒色がくっきりと印刷されるようになりました)普段,プリントダイアログからPDFを出力しており,グラフィックメニューからPDFを生成する方は今まで使ったことがありませんでした。大変失礼しました。そして検証ありがとうございました。
>7614>ええっ、まだそんな状態なのですか?ええ、まだそんな状態なんです。サンプルとして、手持ちのフォントをテキストツールで配置し、グラフィック>ページのグラフィック出力>PDF での例を置いておきますが……赤字は豆腐部分に置いてあった文字と、その文字列部分の本来のフォントを示しています
Windowsが、フォント周りの設計がガバガバなせいで、画面上の表示と指定が一致しないこともよくあります。添付はその例で、画面表示は「A-OTF Ryumin Std KS」になっており、ウェイト指定は「〜Std KS」を選択し、「スタイル:」から「細字」「標準」といったような感じで指定します。しかし、結果的に指定されるのは、添付の背景になっている「ファイル別オプション」上に表示されている「A-OTF Ryumin Std L-KS」で、表示と指定が一致しません。
添付画像は、「フォント:」欄からリュウミンKSを指定したところで、ここから「スタイル:」でウェイトを指定します。今までの不具合に加えて、・使いもしない縦書き用フォント(@〜〜)が大量に表示される・フォント名が英語表示になって(PostScript名?)使いづらい・なぜか源の角ゴシックが使えなかった・源の角ゴシックを有志がTrueType化した「源真ゴシック」は、問答無用でMSゴシックに変更されてしまった……等々、不具合やら何やらは上げればキリがありません
Finaleは2014.5からフォントの管理方法が変わり、その影響で、それ以前で作ったデータを2014.5以降で開くと、Mac版でも文字化けしたり、異なるフォントで表示されたりすることがあり、その点においてはWindows版とは五十歩百歩です。MMもバージョンアップの度に対応したと言っているのですが、根本的な部分は直っていません。それとは別に、Windows上で作成したPDF(Finaleに限らず)が、ディスプレイ上ではちゃんと表示されているのに、印刷するとトーフになる現象はしばしば発生します。技術的なことはよく分かりませんが、いろいろと不可思議なことはありますね。
しばらく使わず開くと、タイトルの表示が。ネット上にmacの対処法が見つからず、相談させていただきたく;;finale25,os10.13.6です。よろしくお願い致します。
まずは、こちらをご一読ください。http://ws.finalemusic.jp/UserManuals/Finale25Mac/Content/Finale/IDD_WARNING_AUDIOENGINEFAIL.htmそれで解消できない場合は、MIDI/Audioメニューのデバイスのセットアップ>AUプラグインの再読み込みを実行してみるか、同じサブメニューのReWireをリセットを実行してみてください。それでもダメなら、Finaleをインストールし直してみてください。それでもダメなら、上記リンクにもあるように、サポートに問い合わせてみてください。
お世話になっております。楽譜を作りながら楽譜内の日本語・英語などのフォントについて気になったので質問させていただきます。添え付け画像のように、タイトルには日本語フォントが使われていると思うのですが、このフォント、具体的にどんなフォントをつかってるのでしょう?何曲か曲を作っている中でタイトルの日本語フォントがなんか違う…となることが多く(出版するわけでもないのでなんでもいいといえばそうなのですが)調べても楽譜タイトルの日本語フォントなど出てこないので作曲者の室長様にご質問させていただきたく書き込ませていただきます。国外の譜面の画像もつけているのですが、英語をタイトルに使う場合はTimes系のフォントなんですかね…楽譜内の指示など(楽器も持ち替えなど)にはTimesを使うのが一番しっくりくるような気はしますが…出版社のほうで独自のフォントを使っているものなのでしょうか(いわゆる業務用フォント的な)、それとも作曲者・編曲者が楽譜を出版社に提出する時点ですでにタイトルまで書いているものなどでしょうか…拙い文章、画像ですがよろしくお願いします。
>タイトルには日本語フォントが使われていると思うのですが、>このフォント、具体的にどんなフォントをつかってるのでしょう?「フライ・ハイ」以外はそれぞれの出版社のDTPの仕事なのですが、ざっと調べてみたところ図のとおりのようです。>英語をタイトルに使う場合はTimes系のフォントなんですかね…>楽譜内の指示など(楽器も持ち替えなど)にはTimesを使うのが一番しっくりくるような気はしますが…出版社のこだわりにもよりますが、単にシステムに付属している代表的なフォントということで、特に何の考えもなく使っている可能性もあります。(室長は国内の手書き浄書時代に一般的に使われていたCentury系を使っていますが)>出版社のほうで独自のフォントを使っているものなのでしょうか(いわゆる業務用フォント的な)、>それとも作曲者・編曲者が楽譜を出版社に提出する時点ですでにタイトルまで書いているものなどでしょうか…出版社によります。ただ、室長の場合はDTPも行うので、フォントも豊富に持ち合わせているし、そのあたりの文字周りのレイアウトもちゃんと行いますが、作編曲家にそこまで求めるのは酷だと思います。
返信が非常に遅れてしまいました…申し訳ありません。出版楽譜のように違和感を感じないタイトルをつけたいのですがどんなフォントにしてもなんとも言えない違和感があり…こういうのはfinaleではなく別の外部ソフトで行ってしまった方が綺麗に見えるのかもしれませんね…読むことが出来ればなんでもいいのでは、と言われたら確かにそうかもと思わないでもないですが…実際にフォントまで調べていただいて、ありがとうございました。自分なりに納得するフォントを見つけたいと思います。
>出版楽譜のように違和感を感じないタイトルをつけたいのですが>どんなフォントにしてもなんとも言えない違和感があり…>こういうのはfinaleではなく別の外部ソフトで行ってしまった方が>綺麗に見えるのかもしれませんね…同じフォントを使う限りはFinale上だろうとDTPだろうとデザインは同じですが、とりわけ日本語書体の場合、見てくれに差が出るとすれば組版における文字詰めでしょう。DTP専用ソフトであれば、日本語の文字詰めを適切に行ってくれますが、舶来ソフトのFinaleでは日本語固有の処理なんてサポートしていませんからね。ただ、工夫次第ではFinale上でも不可能ではありません。詳しくは下記リンクをご覧ください。http://finale-hossy.sakura.ne.jp/finale/2015/07/finale-3.htmlもちろん、この方法にも限界はありますが。
いつもいつも返信が遅くなり申し訳ありません。適当にフォントを変えるだけでも、お、けっこういいやんってなるフォントがなくもないので、結局ずっとそのフォントを使いがちになったりします。プロの浄書家から見ればアレなのかもしれませんが…せっかくの機会なのでさらに質問なのですが室長様がタイトルまで完成させるとしてどのフォントを使うかはその曲の雰囲気に合わせるのでしょうか?フォントを調べていただいた際もゴシック体が多かったようですし、やっぱり最終的にほとんどの楽譜でゴシック体になるんですかね?見やすいし…その中でもいろいろ種類はあると思いますが…
大手の出版譜に限った話ですが、タイトル、パート名、作家名、ノンブルなどの文字周りは浄書家の領分ではありません。浄書家の仕事はあくまでも楽譜の部分のみで、それ以外の文字周りは出版社のDTPの仕事です。室長も、大手の出版社への版下納入の際には、文字周りはすべて削除しています。結局のところ、普通の出版物ではフォーマルな書体が使われますね。ただ、今の楽譜ソフトでは文字周りも入れることができるので、小規模な出版社ではそのあたりも含めて浄書家が扱うケースもあります。70〜80年代の音楽之友社刊のバンドジャーナル誌の付録楽譜は、室長がもっとも影響を受けた浄書家の西入氏が担当していましたが、タイトルの書体も氏が曲のイメージに合わせて指定していたと聞き及んでいます。ちなみに、室長も出版されない場合はこの限りではありません。ニュー・サウンズでレコーディングの時に使うスコアの表紙なんぞはどのみちこのまま出版されるわけではないということで、曲のイメージに合わせて遊びまくっています。節度もへったくれもありません(笑)。
finale2011を使っています。PDFへの変換方法を教えて頂けますでしょうか?よろしくお願いします。
Finaleとは離れますが、オープンソースでフリーな楽譜作成ソフトウェア「MuseScore」の最新版、Ver. 3.6 がリリースされました。アップデートの主な内容としては、・楽器の自動並べ替えに対応(Finaleでいうスコアマネージャー + 自動グループ。Doricoの「ソロ奏者」のような機能もあるようです)・フォントの追加、刷新 −テキスト向けに「New Century Schoolbook」のオープンソース版「Edwin」(B&H出版譜に見られる) −音楽記号向けに新開発の「Leland」、SMuFL準拠・自動レイアウト(特にページレイアウト周り)の大幅強化 −アンサンブルの規模に合わせてマージン、段間や譜表間のスペースを自動調整MuseScore、進化がすごいですね。Finaleは食われてしまうんじゃないでしょうか(特にレイアウト周りの作業の煩雑さから)。
MuseScoreの音符スペーシングの問題点をまとめ上げ、音符スペーシングの改善のための提案をした人はいました。https://musescore.org/sites/musescore.org/files/2020-03/Improving%20MuseScore%27s%20Horizontal%20Spacing.pdfしかし、それが実際にMuseScoreに反映されている様子はありません。 MuseScore3以降の個別調整を排斥するような、間違った自動浄書の推進を見るに、私はいまのMuseScoreに、浄書ソフトとしての将来性は無いと思います。私はMuseScoreに対して、個別の音符間隔調整のための要求を、日本語で執筆しています。現在40ページほどで60ページぐらいにはなりますが、これを英語にした時に、この要求が受け入れなければ、MuseScoreの開発陣を見限って、Doricoの改善を目指すために、Doricoのコミュニティに対して諸々の仕様に対し問題提起をするつもりです。 MuseScoreの開発陣は、MuseScore2の仕様をゴミだと言っているので、全く期待はしていませんが。
そのスペーシングに関する提言、労作ですね。そういえば、まだFinaleがままごとのような楽譜ソフトだった90年代、室長らのグループがFinaleの開発元に「この表記は間違ってる!」と、浄書のセオリーの解説とともに英訳したものを何度か送ったことを思い出しました。最近は、日本の代理店がそういったフィードバックをとりまとめてくれるようになりましたが、20年以上言い続けても未だに改善されないものもありますね。>リピート線のスタイルは私が支持しないE. GouldのBehind Barsに従っていたり、ここでも話題になりましたが、最近はあの表記が主流なのでしょうか?単に、段頭と同じロジックで済ませたいだけのような気もしますが。どのソフトにも一長一短はありますが、室長も、同じクオリティーの楽譜をDoricoのほうが短時間で作成できるのであれば、躊躇なくDoricoに宗旨替えするでしょう。Finaleも現在大きな曲がり角です。
面白そうな話題を見かけてしまったので、横入り失礼します…finale で込み入った音価が入った場合のスペーシング崩れはページ上での「実際の1段の幅」と「段内の小節幅の合計」との誤差によって生じているようです。(プログラム内部の仕様はわからないので、私が色々と検証してみたうえでの推測ですが…)たとえば【図1】をご覧ください。finale ではページ上で 8mm(拡大縮小率100%時の五線幅) = 96evpu ということになっていて、譜例は1段の横幅が 170mm = 2040evpu となっています。ところが「小節の属性」で各小節の計算上の幅を見てみますと、譜例の場合 718 701 1037 701 となっていて、小節4つの幅を合計すると 3157evpu となります。ホントは左端の音部記号の分なども足されますが誤差として無視するとして…finale は 3157evpu の幅をもつ1段を 2040evpu の幅に縮小して表示しているわけですね。この小節幅の合計と1段の幅の差が大きいほどスペーシングの歪みが発生しやすいようです。(続く)
(承前)さきほどの歪みは1段の幅に対して小節幅が大きすぎるのが原因のようなので、「ファイル別オプション > スペーシング > スペーシング方式」からスペーシングの基準幅を修正してみます。先ほどの譜例では小節幅が大きすぎたので小さくしましょう。【図2】先ほどはデフォルトで 4分音符 = 136evpu でしたが、ちょっとずつ数を減らして良さげな値を探ります。今回は基準幅 = 94evpu でいい感じになりました。私はレイアウトを決める作業をする際、「組段のロック」を解除した状態で自動スペーシングをかけた時に1段あたりの小節数が目標のレイアウトに近くなる「スペーシングの基準幅」を探して設定し、それから1段あたりの小節数を微調整します。(スペーシングの基準幅が小さいほど自動スペーシング時の1段の小節数は多くなります)そうすれば目視で気になるほどの歪みはほぼ生じません。割り込み失礼いたしました〜
Doricoのみならず、MuseScore3以降のMuseScoreも、元々は出版譜における多数派に近いリピート線でしたが、元々の仕様を否定して、Behind Barsのリピート線に準じるようになってしまいました。 私は、記譜の違いに優劣を付け、過度に一方を正しいとし、もう一方を間違いとするような、不適切な「記譜の正しさ」を重視する風潮でも、あるのではないかと思ってしまいます。 実際このような一般的でないルールが、相次いで採用されると、伝統的な書き方に恨みでもあるのかなと邪推せざるを得ないですね・・・そういう意味では、Behind Barsは一つのルールとして正当であっても、その弊害は大きいと思います。私はまだ読んだことは無いですが・・・ さて画像はDoricoの双方向リピート線のスタイルで、二重太線のリピート線が用意されているのに、それを選択した状態であっても、強制的にBehind Barsに準じた、リピート線になってしまいます。 私としては、E. Gouldのリピート線は二重太線の双方向リピート線になることは無いのではないかと思うので、それを用意するのであれば、当然一般的で伝統的なスタイルにも対応すべきでしょう。
Mikanさんの知見は興味深いと思います。Finaleは持っていないので、あまり言えませんが、Doricoにおいても、水平スペーシングの密度によって、音符間隔の挙動が変わってしまうことが起こります。 Doricoは、デフォルトでは臨時記号分のスペースは考慮されますが、密度が規定を超えると、割とすぐに無視されてしまうことが、簡単に起こります。この条件が私はまだあまり把握できているわけではなくて、結構謎なんですよね。私はDoricoは水平スペーシングでの優先順位が、あまり上手くいっていないのではないかと思っています。ここら辺のことは知見が得られたら、私のブログとかに、まとめようかと思っています。
Mikanさんにしろ、HashibosoPさんにしろ、ハイレベルの浄書を行おうとする人は、ソフトの欠点や振る舞いを熟知した上で、自分なりの解決法を創意工夫で編み出しているということですね。MuseScoreもFinaleも、スペーシングについてはどうやら小節単位で完結していて、段単位での整合性は考慮していない設計になっているとみなすことができそうです。したがって、HashibosoPさんの「一段一小節法」も、室長の、とりあえず衝突を無視した状態からスペーシングの調整してゆく方法も、方法論こそ異なりますが、段単位でスペースを均等にするという方向性では同じように思います。さて、Doricoのスペーシングもなんだかクセがありそうですね。室長もDoricoは持っていますが、まだほとんど触れていない状態なので何とも言えませんが、カスタマイズ性に富んでいるだけに、ソフトのクセを理解しておかないと、下手にいじるとドツボにはまってしまいそうです。まあ、これから時間を作ってじっくりと研究していきたいところですが。
室長の手元にあります。かなり厚い本です。なかなか良くまとめられている本だとは思いますが、件の例以外にも、「えっ、そうなの?」という部分は結構あります。ただ、浄書のルールは出版社ごとや国ごと、はたまた時代による違いもあるでしょうから、Behind Barsに書かれていることは、Gould氏なりの見地に基づいたものなのでしょう。Finaleも段の途中の反復記号については、Behind Barsの記述と同じになりますが、国内のちゃんとした出版社では、Finaleで書かれたとおぼしき楽譜でも、ダミーの小節を挿入するなどして、古典的な順番にしてあります。ただ、今後、どうなっていくかは分かりませんが。出版物の版下を作っている身としては、クライアントが「うちはこう表記するんだ」と言われればそれに従うしかありません。それがあまりに理不尽なものであれば、次から仕事を受けないという選択肢もありますから(このあたりは力関係にもよるけれど)。
皆様、興味深く役に立つコメントを多数いただき大変恐縮です。「1段の間で同じ音価なら紙面上でも同じ幅」という大原則ですが、添付のように込み入った場合はどう処理するのが正解なのでしょうか。6/8拍子です。(連符の割り方これで合っているのか?)出版や浄書の専門書、欲しいですが高校生には財布の負担が……
ぬやがわさんのその楽譜に限った話で言えば、そのスペースの乱れは加線によるものです。こちらのトピックもご参考にしてください。http://finale-hossy.sakura.ne.jp/finalebbs/finalebbs.php?res=7437