TIPS : 2009年1月アーカイブ

 「バグのないソフトは存在しない」と言われる。Finaleも言わずもがなである。最近は、リリース後に発見されたOSやアプリケーションの重大なバグについては、アップデータの配布という方法で対処するのが主流になっている。ネットの常時接続が当たり前になってきた現在は、最新アップデータを自動的にチェックして更新を促されるケースも多いだろう。最近のFinaleもこの方式を採っており、非常に便利になった反面、意外な落とし穴もあるようだ。

 去る2008年11月3日頃から、ネット上のあちこちで日本語版Finaleが起動しなくなったという悲鳴が上がった。何か情報はないかと日本語版販売元のイーフロンティアのサイトにアクセスしようとしても、サーバがダウンしていてつながらない。Finaleが起動しなくなった原因は、Finaleのアップデートの自動更新機能により、起動時にアップデートの確認にイーフロンティアのサーバにアクセスした時点で、サーバがダウンしていることにより、アプリケーションもそこで停止してしまうというものだった。

 もし、この状況に遭遇してしまったら、慌てずに以下の手順を試してみよう。

  1. まずパソコンのネット接続を切断する。ソフト的なネットの切断の仕方が分からない場合は、とりあえずネットに繋がっているケーブルを抜くという物理的方法でも構わない(笑)。
  2. 1.の動作でFinaleが正常に動作した場合は次のステップに進む。フリーズ状態が継続している場合は一旦Finaleを強制終了させた後、再起動する。
  3. Finaleの「ヘルプメニュー>アップデートの確認...」を選択し、アップデートの自動更新を「いいえ」に設定する。

AutoUpdate.jpg

 これで、ネットに繋いだ状態にしてもアップデートの確認には行かなくなるので、起動時に停止してしまう問題は回避できる。

 ただし、この状態のままにしておくと、イーフロンティアのサーバが回復した後も、こちらが能動的にアップデートの確認に行かない限り、アップデートの案内は行われなくなることをお忘れなく。上記の方法は、あくまでイーフロンティアのサーバが落ちたという非常事態時の応急処置なので、通常はやはりアップデートの自動更新はオンにしておいた方が賢明かもしれない。

 ところで、上記のトラブルが発生していた際も問題なくFinaleが使えていたという人も多いと思うが、それは、アップデートの自動更新をオフにしていたか、ほとんど毎日Finaleを使っているため既に自動更新を済ませていたので、たまたま、サーバの落ちていた日に更新に行かなかったためだと考えられる(私もそうだった)。おそらく、このトラブルに見舞われたのは、Finaleを久しぶりに立ち上げたという人ではないだろうか。

 なぜ、この記事を書いたかというと、2009年1月12日(祝)16時現在、イーフロンティアのサーバがまた落ちているのだ。おそらく、また日本中のあちこちで悲鳴が上がっていることが予想される。

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