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Finale よろず相談室
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質問ではないことなので掲示板にそぐわなければ削除いたしますついにfinaleの開発終了が発表されてしまいましたね。すぐに使えなくなってしまうわけではありませんが、長い目で見るとやはり他のソフトを視野に入れなければなぁと思っております。が、身の回りにどのソフトも一様に使ってみたよという方があまりおらず判断が難しいです。もし各ソフト(シベリウス、doricoあたり?)でここが良い・悪いみたいなのがありましたらお聞きしたいなと思いここに書かせていただきました。いろんな方にお話を聞けると嬉しいです。ほんとはfinaleを末永く使いたいのですが…(切望)
突然の終了発表で驚いています。1年後にサポート終了で、ライセンス認証もできなくなり新規インストールもできなくなります。インストール済みのものも使い続けられるかわからないので、実質使えるのはあと1年と思ったほうが良いかと。Finaleのファイルを直接開けるのはFinaleしかないので、資産をMusicXMLにしておくことがまずは第一です。FinaleファイルをMusicXMLに変換するツールとか作ってくれるかわからないので。乗り換え先は、Finale公式ではDoricoを推奨していますね。自分も、使い勝手を試したり業界動向とかを調べて乗り換え先を決めないと。
突然の発表でしたが、以前からその兆候はありました。本家が去年の11月のver.27.4のアップデートの案内以来、ずっと沈黙を続けていたというのもありますが、それ以前に、本来ならアプリ本体に実装すべき楽譜整形機能を、サードパーティーのプラグインに丸投げした時点(2023年3月のブログ)で、本家がこれ以上の開発をする気が無いことを確信しました。https://www.finalemusic.com/blog/plugin-announcement-perfect-layout-v3-0-coming-soon/さて、Finaleユーザーの今後です。現時点では、Finaleのファイルを他のソフトに変換させるにはMusicXMLを介す方法しかありませんが、MusicXML自体がMakeMusicの管轄なので、本家自身がDoricoへの移行を推奨していることもあって、今後、Doricoへのよりスムーズな変換がサポートされることを期待しています。
Finale亡き後、どのソフトを使えばいいかは、楽譜の使用目的によって判断されるべきでしょう。出版譜の作成など、高度の浄書技術が必要ならば、現時点ではDorico一択です。Finale本家がDoricoを後継に進めているのも、そのあたりが理由だと思われます。(おそらく、水面下ではSteinbergといろいろ詰めていたと考えらる)カスタマイズ性にはこだわらず、手っ取り早く楽譜を作成できればよいというのであれば、Sibeliusもよいでしょう。浄書家の見地からすると、Sibeliusで書かれた楽譜は一瞥してSibeliusという感がありますが(笑)。最近はフリーソフトのMuseScoreもかなり良くなってきています。金銭的に余裕のない学生などにはMuseScoreを勧めています。
doricoは昔の発展途上のイメージのまま情報がアップデートできていないのですが、かなり進化してきているのですね。浄譜が綺麗に行えるならとてもアリですねsibeliusは逆に浄譜があまりなイメージがなかったのですが、調整できない部分が多そうですか?
MakeMusicは1年でFinaleの全てのサポートを打ち切ると言っています。(おそらく、現在のMakeMusicにはFinaleのメンテナンスを行うスタッフも体力も残っていないと想像できます)今後、Finaleユーザーはこれまで作成してきたFinaleのデータをどうするかという問題に直面します。とりわけ、OSが頻繁にアップデートされるMac環境では、数年後のOSでFinaleが動作しなくなることも考えられます。まずは、Finaleが使えるうちに、既存のファイルは楽譜ソフトの共通言語であるMusicXML形式で保存しておきましょう。ただし、MusicXML形式はオリジナルの楽譜が完全に再現されるわけではないので、必ず同時にPDFでも出力しておきましょう。他のソフトでMusicXML形式のファイルを読み込んだ際、再現できなかった部分はそのPDFをたよりに修正することが可能です。貴重な楽譜財産を後世に遺すために。
つのさん以前から言われていることですが、かなり乱暴に言えば、Finaleは全てをユーザーが設定するマニュアルカメラ、Sibeliusは全てがお任せのオートマチックカメラ、Doricoはその両方を備えているといったイメージでしょうか。上にも書きましたが、Sibeliusは記譜についてはソフトのほうでちゃんとやるから、ユーザーは入力に専念してくれといったソフトです。一方、Doricoには浄書モードにて記譜に関する細かな設定がカスタマイズでき、それはFinaleの比ではありません。この設定を見るとFinaleがままごとのように思えてしまいます。
大変ご無沙汰しております。(トピ主さんと名前が紛らわしくて恐れ入ります…)私はLilyPond→MuseScore→Finaleと来て、最近はもっぱらDoricoで仕事をしているのですが、そう遠くない未来だと感づいてはいた「来たるべき日」が、ついに来たのかと思いました。これによって職人の仕事道具が奪われようとしている、というのもそうですが、作編曲家にとっての自筆譜であるmusやmusxのデータが参照できなくなることを強く危惧しています。特に、すでに没した作曲家の未発表作品や異稿がmusやmusxの形でのみ現存しているケースも、今や決して少なくないはずで、(おそらく、これまでにソフトが淘汰されてしまって現に開けなくなっているものより圧倒的に多いでしょう)このままにしておくと、20世紀末〜21世紀初頭の音楽遺産が大量かつ永遠に失われてしまうことになりかねません。MakeMusicには、AdobeがCSユーザー向けにしていたようなアクティベーションの救済策を講じる等、独占的な地位で一時代を築いた企業として誠意と矜持を見せてほしいですし、Steinbergにも、プロユーザーの需要をしっかりカバーしていける開発体制を敷いてほしいと思います。
とはいえ、Dorico歴5年のヘビーユーザーである私が高みの見物をしているかというとそんなことはなくて、添付の譜例のとおり、Finaleでは当たり前にできていた記法や、実際の出版楽譜で普通に用いられている記法がそのままでは書けない、というケースが、比較的オーソドックスな記譜法しか使わないクラシック作品に限っても結構あります。譜例1段目の後半で取り上げているのは、ダイナミクス部分の機能不足によるのですが、初期バージョンからこのような、かゆいところに手が届かない仕様のままです。一応、Finaleの変形図形のように、カスタマイズされた線の記号を書くツールがあとから実装されたので、それで書くことも出来はするのですが、配置などは手動での調整が必要となりますし、Doricoの非常に優れた自動レイアウト機能が、手動調整の時に却って悪さをしてしまうケースもままあります。小数点付きの拍子記号についてはもう全くダメで、テキストやグラフィックで入れ込むしかないのですが、そもそもSMuFLに拍子記号用の小数点が用意されていないことから、こうした表記が存在することを開発陣が知らないのだろうな…という印象です。
Doricoを使っていて感じる印象として、「開発者の想定通りに使ってあげないと上手く行かない」のはSibelius譲りかなと思いますし、21世紀現在の楽典ルールに縛られたある種「合理的すぎる」設計は、クラシック畑に身を置く人間に言わせれば、原典版ブームの昨今大きなウィークポイントでもあります。スコアとパート譜を1ファイルの中でリンクしたものとして完結させるための、コンデンスやdivisiなどの画期的な機能も私に言わせればまだまだ道半ば、制約も多いし挙動が不安定なこともあります。実際、過去のメジャーバージョンアップの時に目玉として導入されたそれらの機能も、アップデートのたびに細かいテコ入れが入ったりもしています。Doricoのとても良いところは、公式のフォーラムでの報告や要望を拾って細かい改善をしてくれるところなので、これを期に大量のFinaleユーザーが流入し、世界中のプロが「これじゃ仕事にならないよ!」という声を挙げて、一つ一つ着実に改善を積み重ね、名実ともにプロユースのソフトになっていくことを祈るばかりです。
いやー、衝撃の発表から一夜明け、ネット上はまさに阿鼻叫喚の様相です。新聞沙汰にもなりましたし。「これからはどのソフトがお勧めなのか」と知人から問い合わされたり、業界関係者間との情報交換でてんやわんやの一日でした。つのふえさんのいつもの熱量のある投稿には、じっくりとコメントをお返ししたいところですが、じつは締切間近の曲を抱えていまして、現在その余裕がありません。今日もほぼ一日つぶれたし……。返信には少しお時間をいただければと思います。
室長さま、お忙しいところ早速のお返事ありがとうございます。仰るとおり急転直下の阿鼻叫喚という感じで、私の新旧の主力ツールが急に取り沙汰されることになりました。SNSを見ていても、とにかく世の中には現行バージョンのDoricoについての生の声が不足していると思い、居ても立ってもいられず書き込みをさせていただいた次第です。ほとんど自己満足の域ですので、さらなるお返事はどうぞお気遣いなくお願いします。字数の関係で書けなかったことを少し補足させていただくと、上記の譜例で「書けない」とした表記は、Finaleで日常的にされているような手動調整や裏技を使えば、Doricoの中だけで実現できるものです。しかしそれをしてしまうと、Doricoのセールスポイントであるモダンな設計が活かしにくくなり、FinaleやSibeliusの何歩も先を行く画期的な機能の数々が自由に使えなくなってしまうため、用意されている機能を説明書どおりに使いこなしていくことが、Finale以上に重要になってくると考えています。まだ日本代理店のジェネレックジャパンから公式なアナウンスもないですし、ひとまずはもう少し静観したいと思います。
1年後の全てのサポートの打ち切りという公式の塩対応は全世界からの反発を招いたらしく、ライセンスの認証のみは当面継続されることになりました。いろいろ情報を読んでいくと、Doricoへのクロスグレードには最終版Finale 27を提供することで、現時点での最新のMusicXMLで書き出したものを、Dorico側の読み込み精度を今後上げることで対応という方針のようです。ただ、それでも完全な再現は不可能なので(楽譜の状態にもよるが)、Finale側の責任として、mus、musxファイルを半永久的に表示/印刷できるビュワーを用意するくらいのことはして欲しいものです。しかし、現状のMakeMusicの体力では望み薄かな……。
当相談室でもNotePerformerについてのフォローを何度かしていただいたことのある、同業者のひでぼうこと侘美秀俊氏が大変よくまとめてくれています。https://x.com/hidetakumi/status/1828937721131462972
https://www.finalemusic.com/この下の方の"Testimonials"(お客さまの声)、確かにその通りではあるけれど、本家がここまで自前のコンテンツを卑下するか。そんなつまらんものを売りつけてきたのか!?そして、Finaleの後始末に関するFAQを読む限り、MusicXMLでのコンバートの制度の向上はDoricoに全面的に押しつけるようです。https://makemusic.zendesk.com/hc/en-us/articles/25843888130839-Finale-Sunset-FAQ上記リンクの"Can I open Finale files (.mus or .musx) directly in Dorico?"の項目MakeMusicはFinaleをきっぱり清算したいのでしょうが、あまりにも無責任ですね。
ポストFinaleを睨んで、にわかにこの業界が動き出しているようです。フリーソフトのMuseScoreですが、Finaleユーザーに対するフォローを発表していますね。https://musescore.org/en/node/367594?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR3hoNqyzhYj0PTmZ0k3SVFDY0Vsy6Pq5X07OjBIFy6BOPbbgPAfVMoElz4_aem_Z3lKjVOuyCghtRhl3LwC4w上記を読むと、Finaleの高速ステップ入力のようなインターフェイスの導入や、FinaleからのMusicXMLデータの変換の精度の向上に取り組むと書いています。>この10年、FinaleとSibeliusには浄書部分の改良がほとんど見られないが、MuseScoreはこの部分に最も注力してきた。なかなか辛辣ですが、ぐうの音も出ません。
プログラム言語もどんどん進化しています。それこそ昔はメッセージウインドウも枠から作ったり、描いたり消したりも大変でした。言語様式も様変わりし、データが変わらないように描くために、プログラムの再翻訳・再構成も難しいでしょう。Finaleがようやく手になじんできたのに残念ではありますが、しばらく使い倒しつつ、Doricoのフリー版で慣らし運転を始めることにしました。一太郎からWordに移ったときもそうでしたが、スイッチの位置や用語の異名だけでまったく最初は手が出ません。しばらくはあちこち触りまくることから始まります。手や目になじむまで、これがけっこう時間がかかります。私の場合で言えば、DrumsやL.Percパート(五線にヘ音記号/ト音記号)が自由に使えればまずヨシ、なのですが。
SNS等を見ているとやはり後継に指名されたdoricoへ動く人が多いですかね?これでユーザーバイブル的な本が充実してくると嬉しいところですこれは個人的な環境によるのですがあまり身の回りで「シベリウスはこういう浄譜ができない」みたいな話を聞きません。なのでもっとシベへの移行派がいてもいいかもなぁと思っているのですが、使うには足らない要素とかあったりするのでしょうか?
Finaleの終了後の乗り換えを、SibeliusかDoricoで比較検討しておられる方も多いと思いますが、光田康典さんがこういう文章を書いておられました。ご参考までに。https://www.procyon-studio.com/blog/sibelius-vs-dorico/
https://www.procyon-studio.com/blog/?p=20909