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Finale よろず相談室
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室長様いつもお世話になっております。環境はwindows10, finale 25です。弦楽器のボウイング記号について、弓で弦を押し潰すようにしてノイジーな音を出す奏法(私の先生はécraséと言っていますが日本で一般的に何と呼ばれる奏法なのか分かりません…)の為に、通常のボウイング記号を二重+サイズを大きくして表現することが多いと思うのですが、finaleに入っているフォントを一通り見ても見当たりませんでした(もしも見落としていたらすみません)。アーティキュレーションツールで表現するにはどのようにすれば良いか、ご教授頂けますと幸甚です。どうかよろしくお願いいたします。
お尋ねのキャラクタはFinale 27よりパンドルされた、拡張された記譜用フォントの規格であるSMuFLフォントに登録されています。SMuFLフォント自体は、システムにインストールされていれば、Finale 26以下でも利用できますが、SMuFLフォントを入手するにはFinale 27にアップデートするしかありません。また、このような特殊な記号は一部のSMuFLフォントにしか登録されていないので、フォントの選定にあたっては注意が必要です。
Finaleオリジナルフォント(Maestroなど)のSMuFL版はFinale 27バンドルでしか入手できませんが、SMuFL自体はオープンな規格なので、単体で頒布されているSMuFLフォントは複数存在します。Steinberg社の浄書ソフトDoricoのデフォルトフォントであるBravuraをはじめ、単体で無償配布されている上、かなり自由な利用がライセンスされているものもあります。https://www.smufl.org/fonts/またBravuraはSMuFLのレファレンスフォントなので、リリース時点のSMuFLで規定されているキャラクタはすべて収録されており、仰るような二重・三重のボウイング記号ももちろん収録されています。(SMuFLには二重のものが"Overpressure"、三重のものが"Overpressure possible"として定義されています)また、Bravuraを従来のFinale用に変換したものも(有償ですが)有志によって頒布されています。
ただし、これはどの記号やフォントについても言えることなのですが、普段お使いのフォントに足りない記号だけを別のフォントから持ってきて補う使い方の場合は、フォントによってはデザインの違いゆえにちぐはぐに見えてしまうことがあります。画像は、Bravuraの二重のダウンボウ記号に他のフォントを合わせてみた例ですが、やはり同じBravura同士の組み合わせもっともバランスよく見え、Chaconneは(個人的には)若干大きさ等が違うもののかろうじて許容範囲、Maestroと組み合わせるのは形や大きさが違いすぎて不自然に見えてしまいますね。大きさや位置を調整するくらいでどうにかなればいいのですが、違和感が残るようなら、他の記号のフォントもまとめて置き換えるか、使用中のフォントにあった記号を何らかの方法でを自作するか、というちょっと面倒な方法を取るしかなくなってきます。
ていねいな補足、ありがとうございました。しかし、あの3重の運弓記号、デザインとしてはどうなんでしょうね。とりわけ3重の上げ弓記号なんざ、よほど大きな五線でなければ、潰れて大きめのスタッカーティシモの記号にしか見えません。SMuFLのキャラクタを精査していると、こんな細かいデザイン、潰れて認識できないというようなものが結構あります。
室長様つのふえ様お陰様で、なんとかダウンロードして使うことができました!また、フォント毎の差異と仕様上の注意につきましても大変助かりました。普段の作曲はともかく、今後の出版譜を作る際にはご教授いただいたボウイング記号だけでなくその他のフォントも良く確認して、統一感を持たせられるフォント選びを心がけます。あらためて思いましたが、記譜の世界は本当に奥が深いですね…
自分はFinale25を使い続けていてSMuFLフォントというものがよく分かっていないままなのですが…単にフォントをダウンロードするだけじゃなく、色々と面倒な方法を取らないとダウンロードできないのには参りました。finaleの説明を見ると、他のフォントも統合して表示してくれる(?)みたいな機能があるのですね。そのせい(おかげ)か、いざ25でフォント選択画面を開くと読み込むのに10秒程かかります。さすがに27にバージョンアップしようか悩みました。幸い一括で全てやってくれるファイルを頒布している方がいたのでダウンロードできましたが、正直なところウイルスがくっついていないか心配でした…他人にはとても勧められるやり方ではなかったので、今後同じ悩みでこちらを見られた方は、素直にアップデートされるほうが安全だ、と一応書いておきます。
Finale 26以下でもSMuFLフォントは扱えますが、キャラクタの選択画面ではカテゴライズが行われていないので、3000以上あるキャラクタから目的の記号を探し出すのは至難の業です。halleさんのこれまでのご質問の内容からすると、コンテンポラリーミュージックに関する表現が多そうで、SMuFLフォントは必須だと思われます。やはりFinale 27へのアップグレードをオススメします。
室長様26以前と27の比較画像、ありがとうございます。仰る通り、今まで現代音楽で用いられるフォントを毎回探すのが非常に煩わしかったのですが、27だと綺麗に分類されていてとても見やすい!次にまとまったお金が入ったらアップグレードする決心がつきました…!!ありがとうございます、今後ともどうか宜しくお願いいたします。