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Finale よろず相談室

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一小節内のスペーシングの歪みについて お名前:カバレフスキ 21/06/29(火)22:28
[FL1-133-202-46-32.ymn.mesh.ad.jp] No.7699  
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こんにちは。

Finale ver.25において、いわゆる「一段一小節法」を用いて、より正確な「段ごと」のスペーシングを追い求めているのですが、
先日、この段を浄書している途中、原因不明な一小節内でのスペーシングの歪みに遭遇してしまいました。

自分としては、自動で付与されたAの14連符のスペースがちょうどよく、
これを採用したいところなのですが、なぜか左端から四分音符四拍目までの上部下部のスペーシングが歪んでしまいました。

ここで不可解なのが、段の右端から四拍目までのスペーシングは正しいのに、
左から四拍目までのスペーシングが部分的に歪むという点です。
   続き お名前:カバレフスキ 21/06/29(火)22:29 [FL1-133-202-46-32.ymn.mesh.ad.jp] No.7700  
(続き) 察するに、Fibonacciスペーシングと「音符と臨時記号を避ける」と14連符のようなイレギュラーな連符の化学反応(?)によりこの歪みが生じたのかもしれないのですが、
そのあたりを熟知しておらず、どなたかこの歪みの原因を予想できるか、と思い質問させていただきました。

ちなみに、一段一小節法を用いていくつか他の例も浄書したことがあるのですが、
基本的にこのような「一小節内での非整合性」に出くわしたのは初めてで、頭打ちな状態です。

また別の視点からですが、@の状態から、14連符部分のみを部分的に任意に広げて他も均等に縮めるような裏技があれば、是非教えていただけないでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。
   Finaleの特性 お名前:室長 21/06/30(水)10:53 [183-177-181-114.tokyo.ap.gmo-isp.jp] No.7701   サムネイル表示
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まず、Finaleの設定とその振る舞いについて整理をしておきます。

ご存じのとおり、Finaleのスペーシングのデフォルト設定では、
@のように、衝突回避のためのスペースが小節内の他の部分にしわ寄せを起こし、
結果的に、同じ段内の他の小節の同じ音価とスペーシングが異なる状況が発生します。

このいびつな状況を回避するには「衝突を避ける項目」のチェックをすべて外した状態でスペーシングをかけるしかないのですが、
そうすれば、Aのように衝突の回避も行われなくなります。
(この設定にすれば「一段一小節法」を行わなくても同じ効果を得られます)

細かい音価の衝突を回避するには、「スペーシング方式」の部分で、「比率係数」を1に近づけてみてください。
ただ、この設定は曲全体に影響するので、
普段は「自動スペーシング」をオフにし、そのようなシチュエーションが発生した段にのみ、
ローカルに適用するのが賢明でしょう。

なお、この方法では臨時記号の衝突なども回避されないので、
別の手段でスペースを確保する必要があります。
   対処法 お名前:室長 21/06/30(水)11:06 [183-177-181-114.tokyo.ap.gmo-isp.jp] No.7702   サムネイル表示
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さて、カバレフスキさんのAの譜例の症状ですが、
こちらで同じ設定にしても発生しませんでした(譜例)。
その譜例は12/4拍子で書かれているのだと思いますが、
同じ状態の9拍目以降では発生していないのも不思議です。

Finaleは細かな連符がある小節で、
稀にイレギュラーなスペーシングになったりすることがあるのは事実です。
(そこだけ音価比率のスペーシングになったりとか)
もしかしたら運悪くそういうケースにはまってしまったのかもしれません。

というわけで、このケースに限っていえば、上記の説明のとおり、
この段のみ「比率係数」を調整してスペーシングをしてみてはいかがでしょうか。
   ありがとうございます お名前:カバレフスキ 21/06/30(水)23:40 [FL1-133-202-46-32.ymn.mesh.ad.jp] No.7703   サムネイル表示
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比例係数がミソだったのですね。
つまり、この例においては、「14連符をどれくらい広げたいか」という個々の感覚・要望に基づいて比例係数をだんだん1に近づけていってみる、
という解釈でよろしいでしょうか。

ちなみに、室長様の作っていただいた同じ譜例ですが、こちらはスペーシング時の比例係数はおいくつぐらいでしたでしょうか?

また、画像を見てすぐに気が付いたのですが、
4拍目右手のシ-レは、その前と比べると1mm狭くなっていますね。

ということは、これが自動スペーシングの限界であり、
より緻密なスペーシング整合性を目指すのなら、それを一ミリ手作業で右にずらすなどという行為が必ず必要なのでしょうか。

スペーシングを極めることはこんなに大変なことなんだと、今更ながら痛感しております。
   それと お名前:カバレフスキ 21/07/01(木)00:01 [FL1-133-202-46-32.ymn.mesh.ad.jp] No.7706   サムネイル表示
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先ほどのレスで書き忘れましたが、
タイトルにもあるように、「一小節内であってもスペーシングが歪むこともある」
ということに本件では一番驚きました。

というのも、一小節内で書くと、
すべてデフォルトの状態(衝突を避ける項目は音符と臨時記号、Fibonacci比例係数もデフォルトの黄金比)
であっても、正しくスペーシングしてくれるのです。(画像参照)

というわけで、複雑な場所は全部一段一小節法を採用してしまえば解決!
とぬか喜びしていたところ、本ケースに当たってしまい、
「やはり一小節内でも歪むケースがあるのか・・」と残念な気持ちになりました。
   「比率係数」の値はケースバイケース お名前:室長 21/07/01(木)11:21 [183-177-181-114.tokyo.ap.gmo-isp.jp] No.7707   サムネイル表示
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>つまり、この例においては、「14連符をどれくらい広げたいか」という個々の感覚・要望に基づいて比例係数をだんだん1に近づけていってみる、
>という解釈でよろしいでしょうか。

そういうことです。

>ちなみに、室長様の作っていただいた同じ譜例ですが、こちらはスペーシング時の比例係数はおいくつぐらいでしたでしょうか?

譜例は1.4にしたものですが、この値はその直上の「基準値」の値によっても、
さらに全体の詰まり具合によっても変化するので、
これといった適正値というものはありません。
トライ&エラーで希望する状態に調節するしかないと思います。

>4拍目右手のシ-レは、その前と比べると1mm狭くなっていますね。

スペーシング的にはそれで問題ありません。
その直前の8分音符は他の声部の細かな音価の影響で広げられているわけですから(譜例)。
   スペーシングの完璧さを求めれば大きなリスクも伴う お名前:室長 21/07/01(木)11:33 [183-177-181-114.tokyo.ap.gmo-isp.jp] No.7708  
上のほうにも書きましたが、
「衝突を避ける項目」のチェックをすべて外した状態でスペーシングをかけると、
わざわざ「一段一小節法」を採らなくとも同様の効果を得ることができます。
カバレフスキさんのあの妙なスペーシングは室長の環境では再現できませんでしたし、
何か、他の要因によるものだと考えられます。

ただし、「衝突を避ける項目」のチェックをすべて外す方法は
エレメントの衝突を回避できないという致命的な欠点を抱えているので、
そこは自力で調整して解決しなければならず、
手間という点では他人にお勧めできる方法ではありませんが。
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