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Finale よろず相談室
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毎回お世話になっております。より良い浄書のアドバイスをいただけますでしょうか。レイヤー1(黒色)が主旋律で、レイヤー2(赤色)がそれに付随する装飾的な役割になっています。問題として、@最高音のソから始まる装飾と、タイがぶつかってなんだか見ずらい。しかし、その装飾の符尾の向きを上向きにすると、声部がごっちゃになってしまう。だからといって、オクターブ記号を用いるのも好手とは思えない。A2小節目の下のファと上のファをこういう風に表記するとき、これらはぶつからないように「左右にずらす」べきなのでしょうか。この点、浄書的観点から教えてください。
>@譜例のケースに限れば、タイをかけるスペースがあるので、室長ならa.のようにしますね。どうにもスペースがない場合は、b.のようにタイを分割させる方法もあります。改段にかかっていれば両端にタイが表示されるので問題ないのですが、同じ段の場合は、終点はスラーで代用します。>A基本的にずらす必要があります。
ありがとうございます。そのスぺースに気づかずにいました。>>改段にかかっていれば両端にタイが表示されるので問題ないのですが、これ、同じ段のときどうやってタイをつければいいんだ?と前々から気になっていました。なるほど、スラーで代用するんですね。
室長さんの例を見て、加線が短く設定されてる?と思ったのですが、加線の長さはデフォルトより短めにされているんですか?またよく言われることですが、finaleで現段階で、部分的に加線の長さを変えるのは不可能なんですよね?確認だけさせてください。
>加線の長さはデフォルトより短めにされているんですか?いいえ。それだと、普通の音符の加線も短くなってしまいます。アーティキュレーションで白色の細長い短冊図形を作って貼り付けています。
その最初の1ページのみを貼り付けておきます。続きにご興味があれば、是非お買い上げください(商売モード)。
短冊を貼り付けていらっしゃるとは、、凄いですね。バイブルのご紹介もありがとうございます。是非購入させて戴きます。それにしても、この部分的な加線の長さの変更、finaleヘビーユーザーにはかなり需要はあるんじゃないのかと勝手に思っていますが、finaleはその必要性に気づいているのでしょうかね。それに、TGツールみたいな追加プラグインで作れそうな気もしますがね...。
加線切り作業ですが、仕込みさえしておけば、思ったほど面倒な作業でもありません(一般的に見れば十分面倒ですが)。室長の浄書仲間はみなこの方法を使っています。Illustrator上で直接長さを変えるという手もありますが、実際にやってみると加線の線分が重なっていたりして、意外と面倒です。>それにしても、この部分的な加線の長さの変更、finaleヘビーユーザーにはかなり需要はあるんじゃないのかと勝手に思っていますが、finaleはその必要性に気づいているのでしょうかね。>それに、TGツールみたいな追加プラグインで作れそうな気もしますがね...。この加線の調節をプログラム的に実現させるには、加線1本1本の左右それぞれに長さの属性を持たせなければなりません。恐らくFinaleの加線はそのような設計にはなっていないので、プラグインで制御することも不可能でしょうね。Finaleは他にもっと根本的な解決すべき問題を多く抱えていますから、このあたりが実現するとしたら10年後あたり?(その頃にFinaleが存在しているかどうか……)
別トピックでスペーシングの話が出てきて、このトピックのタイトルも浄書のアドバイスをと言うことだったのであと少し……。お使いの音楽記号フォントはElbsoundのHayFINですね。クラシカルな味わいのあるフォントですが、上向き旗に大きめのデザインがなされているのが玉にキズです。https://blog.dorico.com/wp-content/uploads/2013/05/8ths-comp.png上記のサンプルをご覧いただければお分かりのように、一般的に上向き旗はスペースをなるべく取らないように下向き旗より狭くデザインされているものです。また、旗の先端もやや長めなので、付点音符の場合、衝突を避けるために付点を旗より右側に出さなければなりません。スペーシングに十分余裕がある場合は問題ありませんが、きついスペーシングになった場合、この旗のデザインがネックになってしまいます(譜例はMaestroフォント)。スペーシングにこだわり出せば、フォントの選定等、総合的な判断も必要になってきます。
おっしゃる通り、HayFinを普段使っています。これは平坦なスラーのスレッドでもお話しさせていただきましたが、室長さんのご意見は伺っていなかったのでお聞きしたいです。私はとにかく,彫金(あるいはハンコ)により書かれたクラシカルな譜面が大好きで、シャープなデジタル楽譜は正直嫌いなんです。こちらはD.Rahter(ご存知ですか?)の楽譜ですが、こういう見た目が自分の好みで、スペーシングセオリーも古いものが視覚的には好みです。http://conquest.imslp.info/files/imglnks/usimg/f/f4/IMSLP03067-Bortkiewicz_15.pdf好きすぎて、この楽譜はわざわざ購入し、日々眺めています。
それっぽく再現するため、やっていることとしては、・五線の線幅を小節線と同じ太さにする (デフォルトの五線幅が細すぎて嫌いなため)・符幹の線幅もそれと同じにする・連桁の線幅をデフォルトより太めにし、感覚をわずかに開ける(開けないとつぶれてしまうため)↑これは、これもまた好みなGottschalkの譜面を参考にしました。この楽譜は前例とは全く違う傾向ですが、こういうデザイン性にも憧れがあります。http://conquest.imslp.info/files/imglnks/usimg/d/dc/IMSLP125609-SIBLEY1802.6964.070f-39087012346815_Bananier.pdfとまあなんだかんだやっていますが、フォントをいろいろ探した結果、HayFinが一番自分の好みかな・・と思い、使っています。室長さんのご存知の限りでは、私の好みを踏まえた上で何か別に良いフォントはありますか?そして、その通りですね、HayFinの上向き旗のふくらみは、以前の自分の浄書で結構痛い目にあいました。ただそのデメリットを受け入れるに値する美しいフォントだなと思っているので、使っています。
Finaleでは「ファイル別オプション - フォント」にて旗のフォントを個別に変えることができます。もしHayFINの上向き旗で苦労していらっしゃるのであれば、旗のみ他のデザインにしてみてはどうでしょう。>・五線の線幅を小節線と同じ太さにする (デフォルトの五線幅が細すぎて嫌いなため)小節線の線幅は五線より太くするのが基本です。>・連桁の線幅をデフォルトより太めにし、感覚をわずかに開ける(開けないとつぶれてしまうため)連桁の太さと間隔は32分音符の連桁が五線2間分にぴったり収まる設定が基本です(32分音符は状況に応じて多少調整しますが)。Gottschalkの譜面は書式からするとかなり古いものですね。版の摩耗もあるでしょうが、連桁が太すぎて、冒頭の8分音符の連桁などは最初潰れた16分音符かと思いました。楽譜は実用性が全てに優先されます。室長も当初はただの浄書好きが高じて浄書を始めたクチですが、ただ研究するだけではディレッタンティズムに陥ってしまうと思い、実益を兼ねるために出版社の版下製作を請け負うようになりました。職人的なこだわりも大切ですが、それは基本を踏まえた上での話です。